この頃、とにかくガンプラが楽しくて仕方なく、さらにSNS系のサイトに投稿することに夢中になっていたので、どんどこ新しい作品を作り続けていました。

この『トライオン・イネイン』もその時の作品ですね。

元々のキットであるトライオン3という機体は、ガンダム作品をご存じの方で、古くからのファンほど眉をひそめてしまいそうな破天荒なMS(モビルスーツ)なのです。

元来のガンダム作品自体が戦争物で結構シビアな世界観、というのが古くからのガンダムオタク達の共通認識だった訳ですが、トライオン3がでるアニメ作品『ガンダムビルドファイターズ』はガンダムというよりはガンプラをテーマというか主題にしている作品なので、かなり登場する機体も自由な物ばかり、という異色の作品になっているのです。

トライオン3はさらに自由度が高く、ほぼスーパーロボットな作りの機体でして、やりたい放題好き自由、ハッキリ言って異端レベルの自由奔放さなのです。そりゃ眉も潜めるわ。

モチーフになっているスーパーロボット同様、かなりポジティヴな印象を受けるトライオン3なのですが、それを見た時にふと、「だったらいっそ思い切りネガティヴ解釈したれ」なんてひねくれた発想が浮かんだので、さっそくプラモ屋に走りました。

その当時、手をぬいたというか息の抜けた軽い作品ばかり作っていたので、一度ガチで作ってみるか、などと思い上がり、返り討ちで天狗の鼻っ柱がへし折られた、自分にとってとても痛い作品になってしまいました。

サブアームはプラ板(プラスチック製の板。切ったり貼ったり重ねたり、で改造する際のお友達)で作ったり、分離機能を活かしたまま完成させようとしたり、またしても白の塗装に苦戦したりしてとにかく疲れる作品でした。

これのおかげで少し熱が冷めたような気がします。
冷静になれたのか、あるいは水を差されたのか……。

ちなみに『イネイン』とは英語で『虚無』という意味です。香ばしい。